船橋市 外壁塗装工事 株式会社リフレクト

世の中の60%は塗れない屋根can’t paint

屋根のメンテナンスといえば

屋根のメンテナンスとして、屋根塗装を選択する方は多いと思います。
スレート屋根というのは、一般的には10年を超えて15年までを目安に、塗装メンテナンスを進められるかと思います。
しかし、塗装しても剥がれてしまう屋根があることをご存知でしょうか。

塗ってはいけない屋根ある

屋根材には塗装できない、あるいは塗装に不向きなものがあり、家を長持ちさせるにはそれぞれに合った工法を判断する必要があります。
屋根材の傷みが激しかったり変形が起きている状態では、いくら塗装したところで長持ちしません。
「塗装ができるスレート屋根」
「塗装ができないスレート屋根」
それぞれを症状別に紹介します。

塗装ができるスレート瓦屋根

多くの家で使用されている「スレート瓦」です。
塗装できる・できないは見分け方が難しいことも多く、数々の症例を見てきた屋根診断のプロフェッショナルでないとわからない事があります。

スレート屋根のカビ・コケ

塗装出来ないスレート瓦屋根

ニチハのパミール

建材メーカーのニチハが製造したパミールという屋根材は、ミルフィーユのように層間剥離を起こしてしまいます。
したがって、パミールの屋根はいくら塗装しても表層が塗膜と一緒にめくれてしまいますので、塗装では対処できません。
写真程度の劣化ではパミールだとわからずに塗ってしまう塗装会社がほとんどです。
しっかりと診断できる業者を選びましょう!

パミールを知らない塗装会社もたくさんあります。
写真は築13年の家に(屋根はパミール)塗装後、2年経過した時点での写真です。塗膜と一緒に表層が剥がれて塗装の意味がまるでありません。
早めに屋根をカバー、または葺き替えしなければ雨漏りの心配があります。


築13年でパミール屋根に他社の塗装工事を実施後、2年経過

塗れない屋根に塗装をしても、数年後には塗膜が剥がれたりして、高いお金をかけた塗装も無意味になってしまいます。
家にとって良いことはひとつもありません!

ノンアスベスト素材

以前はセメントにアスベストを含有して強度を高めていましたが、2000年以降アスベストが禁止となり、現在使われているスレート瓦は「ノンアスベスト」です。

ノンアスベストの屋根材は歩くとパキパキ割れてしまうほど脆く、割れを補修して塗装しても、他の場所からの自然の割れを防ぐことができません。
「ノンアスベスト位なら補修して塗装すれば大丈夫」と言って塗装を進める会社もあるようですが、私たちはおススメしません。
塗って数年は持つかもしれませんが、近い将来、屋根の「葺き替え」か「カバー工法」が必要になるので、今のうちに替えてしまった方が余計な費用がかかりません。

※保証がついていても、それが「塗膜保証」の場合、スレート瓦の割れには適用されません!
気を付けてください。

前回の塗装の剥がれ

古い塗装が剥がれてしまった屋根は塗装をおススメしません。
古い塗膜を完全に除去させてから塗装するのは現実的に不可能ですし、塗膜を剥がさずに古い塗膜を固めて塗装することもできますが、塗料本来の耐用年数が発揮できないばかりか、数年で再び塗膜が剥がれてくる可能性も残ってしまいます。

こちらもノンアスベストと同じく、近い将来屋根の「葺き替え」か「カバー工法」が必要になるので、今のうちに替えてしまった方が余計な費用がかかりません。

雨漏り補修が逆効果

雨漏りしたので他社へ依頼したところ、このような補修をされたようです。
雨漏りしている周辺の、スレート瓦の隙間をコーキング剤で埋めています。

一体何をどうしたらこういうことを思いつくのか…信じられません。

こんなことをしてはかえって排水性が悪くなり、 結果的に下地が腐食してしまいます。
埋めてはいけない隙間を埋めると、逆に雨漏りを発生させる原因になってしまいます。
この上から塗装は絶対NGです。下地腐食の可能性が高いので、 葺き替えの必要があります。

なんで塞いじゃいけないの?

では、なぜスレートのすき間を塞いではいけないのでしょうか。
実はこのすき間には、重要な役割があるのです。

強風や大雨などの想定外の雨が降った時に、構造上屋根材の下に雨水が入り込んでしまいます。
入りこんだ雨水はどうなるかというと、このちょっとしたすき間から排出されるようになっています。
また、このすき間は建物内の湿気や暖かい空気の逃げ道になります。
屋根にすき間がないと屋根裏で内部結露した水分がたまってしまい、中の断熱材や木材が腐ってしまいます。
ですので、このすき間は塗料やシーリングで絶対にふさいではいけません。
※他にも「毛細管現象」など、屋根に水が入る要素は様々あります。

塗装時に、スレートのすき間を埋めてしまわないための専用部材があることからも、埋めてはダメな事がお分かりいただけるかと思います。

タスペーサーについてのブログ

ノンアスベストのスレート瓦に他社で一度塗装し、十数年経過しています。
塗装後の割れがかなり多く、割れた部分から吸水して傷んでいました。
}更に塗装してもまた同じことになるだけなので、ノンアスベスト屋根は1度目の塗り替え時期で「カバー工法」または「葺き替え」をしておくと、長期的に見て節約になります。

パミールに他社で塗装してあります。
塗ってたった3年で、塗料は密着しているにもかかわらずパミールの表層から剥がれが発生しています。
このまま年数を重ねると「ニチハのパミール」で紹介した事例のようになってしまうでしょう。

塗装できない屋根の対処法

では、塗装できない屋根はどう対処をすればいいのか。
シャインではディプロマットやガルテクトの「カバー工法」または「葺き替え」のご提案をしています。

パミールをディプロマットへ

日本瓦をディプロマットへ

パミールをディプロマットへ

こんな屋根は塗装できます

これまでスレート屋根の事例を紹介しましたが、これからご紹介する屋根は塗り替えで対応できる場合もあります。

モニエル瓦

モニエル瓦には「モニエル瓦専用塗料」が存在します。
モニエル瓦を再塗装する際は、使用する塗料にも注意が必要です。
使用できない塗料を使ってしまうと早期劣化、施工不良の原因にもなりかねません。

ちなみに…

モニエル瓦とプレスセメント瓦は、見た目は似たような感じですが施工方法が全く違います!
これも知ってか知らずか、モニエル瓦がプレスセメント瓦仕様で塗られていたり、逆にプレスセメント瓦がモニエル瓦仕様で塗られているのを見かけます。
必ず見分けられる塗装会社を選んでください。

トタン屋根

トタン屋根を塗り替える際、錆がひどい場合は交換や補修を行ってから塗り替えます。
また、適切な塗料を選ぶことも大切です。

最後に

屋根は外壁と違って見る機会があまりなく、劣化に気がつきにくい場所です。
自分で屋根に上ることは大変危険ですし、屋根をさらに傷めてしまいかねません。

屋根材によってメンテナンスの時期は変わりますが、気になった際には自分で屋根に登って調べるのではなく、必ず専門の業者に依頼してください。

こんな症状が出たら見てもらいましょうSYMPTOM

屋根はメンテナンスをしないまま年数が経つと、写真のように劣化箇所が多く・深くなり、補修費用も予想以上にかさみます。
雨漏りのリスクや、近年の異常気象で板金が飛び、ご近所様のお住まいや車を傷つけるリスクも出てきます。